SNSでフォロワーを増やす心理学
公開日:2025年1月15日 | 執筆者:鈴木講師
公開日:2025年1月15日 | 執筆者:鈴木講師
「投稿をたくさんしているのに、フォロワーが増えない...」その理由は、人間の心理を理解していないからかもしれません。SNSは技術ではなく、人と人とのつながりです。心理学を活用すれば、自然とフォロワーが増える仕組みを作れます。
人は何かをしてもらったら、お返しをしたくなる生き物です。この心理をSNSに応用すると、まず自分から他の人の投稿にいいねやコメントをつけることから始めましょう。
私のクライアントである料理研究家の佐藤さんは、毎日10分間、同じジャンルの人の投稿に心のこもったコメントを残すようにしました。すると、3ヶ月でフォロワーが500人から2000人に増加しました。相手に価値を提供すれば、必ず返ってくるのです。
人は専門家の意見を信頼します。あなたの専門分野で権威性を示すことで、フォローする価値があると認識してもらえます。
具体的には、プロフィールに資格や実績を明記する、専門用語を適度に使って知識をアピールする、業界の最新情報をいち早く発信するなどの方法があります。ただし、上から目線にならないよう注意が必要です。
完璧すぎる人には近づきにくいものです。時には失敗談や苦労話を投稿することで、「この人も自分と同じ普通の人なんだ」と親近感を持ってもらえます。
例えば、ビジネス系インフルエンサーの田中さんは、成功談ばかりでなく、「今日は企画が通らなくて落ち込んでいます」といった正直な気持ちも投稿しています。このような投稿の方が、実はエンゲージメント率が高くなるのです。
「限定」「特別」という言葉に人は弱いものです。フォロワー限定の情報や、先行公開などを提供することで、フォローする価値を感じてもらえます。
美容師の山田さんは、「フォロワー様限定で、新しいヘアスタイルのビフォーアフターを先行公開します」という投稿を定期的に行っています。これにより、「フォローしていないと損をする」という心理を働かせているのです。
他の人がどう行動しているかを見て、自分の行動を決める傾向があります。お客様の声や、他のフォロワーとの交流を積極的に見せることで、「この人をフォローしている人がたくさんいる」という印象を与えられます。
コメント欄での交流を大切にし、フォロワー同士がつながるような場を提供することで、コミュニティの形成にもつながります。人は一人よりも、仲間がいる場所を好むものです。
投稿のテーマやトーン、頻度に一貫性があることで、フォロワーは安心感を得られます。「この人の投稿は毎回役に立つ」「この人の投稿は見ていて楽しい」という期待を裏切らないことが重要です。
また、発言と行動に一貫性があることも大切です。「健康が大事」と言いながら不健康な生活をアピールしていては、信頼を失ってしまいます。
人は論理よりも感情で動きます。喜び、驚き、感動、時には悲しみなど、感情を揺さぶる投稿は記憶に残りやすく、シェアされやすくなります。
ただし、感情に訴えかけるといっても、炎上を狙うような投稿は逆効果です。ポジティブな感情を中心に、時には共感を呼ぶような内容を心がけましょう。
人にはリズムがあります。朝は情報収集モード、昼は娯楽モード、夜はリラックスモードです。それぞれの時間帯に合った内容を投稿することで、より多くの人に見てもらえます。
また、トレンドやニュースに便乗するタイミングも重要です。話題になっていることに関連する投稿は、普段より多くの人の目に触れる可能性があります。
SNSでフォロワーを増やすコツは、フォロワー数を追いかけることではありません。一人一人のフォロワーとの真摯な関係を築くことです。
心理学のテクニックは、人を操作するためのものではなく、より良いコミュニケーションを取るためのツールです。相手のことを思いやり、価値を提供し続けることで、自然とフォロワーが増える仕組みを作ることができるのです。